お人好しは何かと巻き込まれる
第17章 勘違い
また場面は変わり…
ルシアリアをイカせた盗賊が満足気に
見下ろしてくる。
「どうだ。気持ち良かっただろ」
「…全然っ!」
ルシアリアは負けまいとキッと
睨むが効果はない。
「こんなに感じて何言ってん…だっ」
「ひゃあっ」
胸の頂きを摘まれ身体がビクッと反応する。
「可愛い反応するじゃねぇか。さてと
こっちも楽しませてもらおうかね」
盗賊がズボンを下ろそうと手が離れた
瞬間を見逃さずルシアリアは逃げ出す。
「あっ!このっ!」
「待て女!」
来た方向とは逆の方へ洞窟が続いてる
ようなので乱れた服を直しながら
洞窟の奥に駆け出す。
しかし足がもつれ、いつものように
走れない。すぐ追いつかれて掴まる
と思った瞬間、強い風が舞い起こった。
強い風に目を閉じ、次に目を開けると
目の前にドラク村で会った美少女が
ルシアリアを庇うように立っていた。