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お人好しは何かと巻き込まれる

第17章 勘違い

村を通り過ぎリューマ火山が近づくと
激しい衝撃音が聞こえてきた。

下を見下ろすとフォルトが相手に
トドメを刺そうとしているところだった。

ルシアリアは考えるより先に体が動いた。

フォルト達が戦っている真上に到着した
と思った瞬間女の子をシェーラの背中に
置いて背中から飛び降りた。

「フォルトー!!ダメェェェ!!!」




ギーニは圧倒的な力の前にボロボロに
なりながらも目の光を失う事なく
何とか応戦していた。

その対応に苦戦しつつもフォルトは
ルシアリアの元へ行かないとという
思いでトドメを刺そうと剣を
振り上げた瞬間、真上から
声が聞こえてきた。

振り仰ぐと会いたくて仕方なかった
ルシアリアが舞い降りてくるではないか。

度肝を抜かれつつも受け止めようと
剣を手離し両手を広げると
高速で落ちてきていたルシアリアに
風が纏いゆっくりフォルトの元へ降りてきた。

空にいるシェーラが魔法を使ってくれたようだ。

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