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お人好しは何かと巻き込まれる

第29章 続く監禁

「こんな部屋が城にあったなんて……
はっ!…兄上!?…まさか本当に兄上が
犯人だったなんて…」

フォルトが疑ってもジークベルトは
最後まで信じていたのだが現実を
突きつけられ愕然とする。

「後の事は任せる。
まずルアを休ませてあげたい」

「ルシアリアは無事なのかい!?」

「大丈夫とは言い難いが命に別状はない。
今は城の者に預けたくないから俺の部屋へ
連れていく。誰も近づけさせるな」

怒りのオーラが溢れて、ただただ申し訳なく
フォルトに従う。

「兄が本当にすまなかった。
後日、改めて謝罪させてもらう。
今は早く休ませてやってくれ」

頭を深く下げるジークベルトを置いて
割り当てられているフォルトの部屋に
ルシアリアを抱えて戻った。


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