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お人好しは何かと巻き込まれる

第31章 悪夢

「ほら、王城にいる間は節度を保たないと
いけないし、ミリーも私が部屋に
戻らないと寂しそうで…」

「ミリー?」

「私の身の回りのお世話をしてくれる
侍女さんだよ。私が部屋に戻らないと仕事も
特にないみたいで寂しそうにしてるから…」

「俺だってルアがいないと寂しい…」

「すぐ隣だから。ね?」

「ん〜、まぁ毎日寝る前に抱いてたらルアも
体力保たないよな…」

「違っ…そういう事じゃなくて…」

「くくっ…わかってる。でもたまには一緒に
寝ような」

「うん!」

チュッと額に口づけしてもらってから
この日は久しぶりに最初に割り当てられた
部屋に戻った。



この日もルシアリアは夢を見ていた。

ヴァンパイアに服を引き裂かれ
血を吸われながら犯される夢。

恐くて起きると夢の内容を忘れてしまう。

あまり眠れず朝を迎えた。

「ルシアリア様おはようございます」

ミリーがカーテンを開けに来て挨拶を
してくれる。

「おはよう」

「朝食ができております。2階の食堂へ
お向かいください」

ミリーにそう言われフォルトも一緒に
食堂へ行こうと隣の部屋へ行きノックする。


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