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お人好しは何かと巻き込まれる

第35章 聖女発表と…

フォルトはルシアリアの姿を見るとウットリ
見惚れるようにため息をつく。

「ルア、綺麗だ。まるで女神みたいだ」

「フォルトは大袈裟だなぁ。でも…
ありがとう」

照れくさくて目を逸らすとフォルトが目の前に
来てジッと見つめられてるのがわかる。

「恥ずかしいからあまり見ないで…」

「ルアから目が離せないんだよ。
ほら、こっち見て」

左手を取られ手の指先に口づけされる。

いつまでも目を逸らしてるわけにもいかず
そっとフォルトの顔を見上げるとルシアリアの
左手の指先に口づけしたままで目が合う。

恥ずかしくてまた目を逸らしそうになって
視界に見慣れない物があるのに気付いて
息が止まる。

フォルトが握ってるルシアリアの左手の薬指に
指輪が嵌められていた。

指輪から目が離せず見つめる。

それは薄いピンク色の石が綺麗に加工され
シルバーのリングの上で輝いていた。

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