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お人好しは何かと巻き込まれる

第35章 聖女発表と…

「ほら、泣いたら目が腫れちゃうよ。今から
聖女発表なのに…」

「だって…フォルトが嬉しい事して
くれるから…でもせっかく化粧して
もらったのに…怒られちゃうかな?」

「化粧してなくても綺麗だから大丈夫。時間
ギリギリまで俺の腕の中にいて」

「うん。…式、大丈夫かな?国王様もいるし
お母さん達も見てるし人がたくさんいるから
緊張するな…」

「大丈夫。エスコート役は任せて。ちゃんと
見守ってるから」

「うん。お願いします」

2人微笑み合い時間が来たら
揃って控え室を出た。

控え室を出た時に城の侍女に少し崩れた
化粧は直してもらえた。

フォルトの勇者の称号をもらった時に
訪れた部屋の扉の前で一度止まり
入室の合図を待つ。

隣にはフォルト。
これ程心強い事はない。
先程もらった指輪からも力を
貰えてる気がする。

合図があり目の前の扉が開き
玉座への道が開かれる。


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