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お人好しは何かと巻き込まれる

第6章 ヴァンパイアの気まぐれ

ルシアリアに今までに感じた事のない
快感の刺激の波が押し寄せた。

背中をしねらせ、ビクビクッと体を震わせ
勢いよく潮が噴き出る。

腔内はギュッと力が入り、腔内のプラムも
潮と一緒に飛び出る。

ルシアリアは目の前が真っ白になり
ついに力尽き、気を失った。

「おやおや、気をやってしまう程
気持ち良かったのですね」

潮を顔に浴び、その味を堪能しつつ
腔内から出てきた蜜まみれのプラムを拾い
口に放り込む。

「なんと美味!
この娘は聖魔法の使い手で間違いないでしょう。

今回の儀式で私は聖魔法さえ
克服してみせましょう」

ヴァンパイアにとって弱点でもある聖魔法。
それを取り込む事によって、自分がさらに
進化できる事を確信し、ほくそ笑んだ。

ヴァンパイアは自分の進化を想像し
ほくそ笑むも次の瞬間ゾッと悪寒がして
振り返ったら世界が歪んで見えた。

見えたその先には、首から先
頭のない自分の体が目に映る。

「な…に…!?」

ヴァンパイアには何が起きたか
わからなかった。

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