はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第1章 夫婦円満本舗
腕を掴んでいたから、美弥の身体は
まだ…震えているのは分かって居たので。
落ち着かせようとして、美弥の頭を撫でると
余計に泣かれてしまって…。
すぐ目の前にたまたまあった…
一軒のラブホテルに美弥の手を引いて入った。
その頃の…夫婦円満本舗。
「ねぇ、真奈美ちゃーん。
さっきの天野さん夫婦…ちゃんと、
あの辺の適当なラブホ入ってくれたぁ~?」
聡に殴られた場所が…赤くなって腫れていて。
その部分を、茂木がビニール袋に入れた
氷水で冷やしながら。
デスクでパソコンに向かって居る
真奈美に声を掛けた。
「仁さんも…、
お仕事熱心なのは…良いですけどぉ~。
お仕事の内容は選んだ方が良くないですかぁ~?
はい、天野さんのご夫婦…が
3丁目のラブホテルに入ったの、
GPSで確認取れましたよ~」
『じゃあ、お仕事大成功ね。
よっしゃ、真奈美ちゃ~ん、
ご褒美のビール頂戴~~。
仕事が成功した後のビールはさ
最高っ、だよねぇ~?ねぇ、ビール~』
「依頼だとは言えど~、1歩間違えたら
警察に通報されかねないですよ?
仁さんには、私を養う
義務があるんですからね?頼みますよ?」
『僕はねぇ、こう見えても、お仕事熱心なの。
このお仕事に情熱を注いでるんだってば。
だってさ、良い事じゃないの。
色んな事があってさ、
夫婦にまでなったんだからさ。
夫婦で仲良くさ、して貰いたいじゃない?
僕みたいに…なって欲しく…ないだけなの。
だから、これぐらいは…
全然平気ッ。許容の範囲内だからさ』
まだ…震えているのは分かって居たので。
落ち着かせようとして、美弥の頭を撫でると
余計に泣かれてしまって…。
すぐ目の前にたまたまあった…
一軒のラブホテルに美弥の手を引いて入った。
その頃の…夫婦円満本舗。
「ねぇ、真奈美ちゃーん。
さっきの天野さん夫婦…ちゃんと、
あの辺の適当なラブホ入ってくれたぁ~?」
聡に殴られた場所が…赤くなって腫れていて。
その部分を、茂木がビニール袋に入れた
氷水で冷やしながら。
デスクでパソコンに向かって居る
真奈美に声を掛けた。
「仁さんも…、
お仕事熱心なのは…良いですけどぉ~。
お仕事の内容は選んだ方が良くないですかぁ~?
はい、天野さんのご夫婦…が
3丁目のラブホテルに入ったの、
GPSで確認取れましたよ~」
『じゃあ、お仕事大成功ね。
よっしゃ、真奈美ちゃ~ん、
ご褒美のビール頂戴~~。
仕事が成功した後のビールはさ
最高っ、だよねぇ~?ねぇ、ビール~』
「依頼だとは言えど~、1歩間違えたら
警察に通報されかねないですよ?
仁さんには、私を養う
義務があるんですからね?頼みますよ?」
『僕はねぇ、こう見えても、お仕事熱心なの。
このお仕事に情熱を注いでるんだってば。
だってさ、良い事じゃないの。
色んな事があってさ、
夫婦にまでなったんだからさ。
夫婦で仲良くさ、して貰いたいじゃない?
僕みたいに…なって欲しく…ないだけなの。
だから、これぐらいは…
全然平気ッ。許容の範囲内だからさ』