はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第10章 『次の日の朝』
機材系統の…状態をチェックして。
家の中に居る白鳥さんと、
盗聴器であちらからの音声を
耳に装着して貰ってるワイヤレスイヤホンから
こっちの音声が白鳥さんに
ちゃんと聞こえるかのテストも行いました。
「白鳥さん…どうですかぁ~、
真奈美の声…ちゃんと、
聞こえてますでしょうかぁ~どーぞ?」
「ええ、大丈夫…みたい、
ちゃんと…聞こえてる…わ…」
「では…、今、
お部屋の方にセットしてる機材も…
全て問題なく使用が出来る
状態になってますので…。
そちらからの音声は…、
私の…居る…この場所から、
監視出来てますので、…状況に合わせて
白鳥さんの方には…
こちらから指示をしますので…」
短小店長さんと…の
約束の10時が近付くにつれて、
こちらのモニターから様子を見ていても
白鳥さんは緊張している様に
真奈美の目には見えた。
それにしても、仁さんは…
何をどうするつもりなのか…。
今頃…どこで…何を…してるんだろ…?仁さん…。
ーー
ーー
ーー
その頃…、
その噂の…仁はと言うと…。
美幸さんの家を出ると、
丁度依頼していた迎えの
黒のアルファードが来ていて。
仁は、そのアルファードに乗り込んだ。