はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第18章 『遊亀美月の決別と決断』
もう、…仁さんに…そうされる味は
真奈美の身体も…憶えちゃってるから。
じゅん…と…ご褒美…の時間だって
そんな風に…思うだけで、
期待でアソコが…ジンジンして、
ヌレヌレになって来ちゃいますぅ…。
『あっち…行く?』
そう…仁の視線を真奈美が辿ると、
あっち…は……仮眠室の方で…。
この…夫婦円満本舗が
茂木探偵事務所だった頃に、
仁さんのお父さんの
茂木純二…さんが、
奥さんに内緒で…女の人を…
連れ込んでいたシャワーブース付きの
防音室の事で…。
今は…真奈美が
寝泊まり…している部屋の事だ。
真奈美は…うつむいたままで
ぎゅっと…自分の両足を締めながら
その仁の言葉に頷いた。
仁さんには…、前に…
本舗の慰安旅行の時に…
偶には…真奈美にこう言う事を
して欲しいと言ってリクエストしたのは。
他でもない…真奈美の方だから…。
仁さんは…気まぐれな感じ…なので、
してくれるって言った時しか…
そう言う事…してくれないですし…。
こっちが…して欲しいって思ってる時に
誘ってくれる…とも…限らない…し…。
ふっと…真奈美の脳裏に…
ある事が…浮かんで来た。
あ…そうだ…!