はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第21章 『白鳥美幸のその後』
「あの人との
2回目のデートはね…、須磨海浜水族園」
『スマスイは…今は…大規模な
リニューアル工事中ですもんね…』
「3回目の…デートは…神戸の南京町から
北野の異人館に行ったの…その時にね…、
異人館の近くのラブホテルに泊まったの…。
主人と…は…その…初めて…結ばれたのよ」
『それで…、その時の…ご主人との
思い出のデートを…僕に…再現して欲しいと
そう言う…ご依頼…で良かったですか?』
「うん…そうなんだけどね。今までは
仁君には…あの人の代りをして貰ってたけどね。
今日は…そうじゃなくて…、主人と
デートした場所なんだけど…ね…
仁君と…デートがしたいなって…だから…。
慎二さんとしてじゃ…無くてね、
茂木仁君と…今日は…デートをしたいの…」
ホットコーヒーを飲んで、
喫茶店を後にして。
車で神戸の南京町を目指した。
南京町自体は狭いエリアなので。
ぐるっと見て回るだけならすぐに回れる。
南京町には駐車場は無いので、
近くのコインパーキングに車を置いて。
南京町を2人でぶらぶらとして、
ここだけの雰囲気を2人で味わう。