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タッチパネルを見ると…
一番いい部屋…のボタンを仁が押した。

宿泊料金は２０時からなので
前延長の分と…宿泊料金で。

今から夕食食べに行って来るのでと
フロントのスタッフに声を掛けて。
ホテルの周囲には…
何軒か食べる店があるので。
その中の１軒で夕食を済ませて。

食事と一緒に…３杯ほど
お酒も…美幸さんには飲んで貰って。

……とは言っても、今回の依頼の
同伴外出、所謂デートプランに
掛かる費用なんかは…ママ活と一緒で
全部…美幸さんの負担だから。

僕は…隣にいるだけの
ヒモ男状態なんだけど。

程よく…お酒も入って、美幸さんの
肩を抱きながら本陣に戻って来る。

２１０号室に入ると。

リニューアルはしてあって
部屋の内装は綺麗だった。

落ち着いたムードの内装だから、
美幸さんとゆっくりと
時間を過ごすのに丁度いい雰囲気だ。

それに…部屋の間取りとか…
こう…造りに…、どことなく
元々の…リニューアルされる前の
部屋の雰囲気を感じさせる部分がある。

美幸さんは…ゆっくりと…、
部屋の中を…入口から見渡していて。
昔…この部屋に…旦那さんと
付き合って居た時に来た時の事を…
思い出しているのかな…って。
仁は…美幸の横顔を見ながら考えていた。