無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

『その観覧車の中でさ…、その…
付き合って欲しいって、
柏葉から告白されちゃって…』

「そのまま…観覧車でキスした…とか？」

『あのねぇ…、真奈美ちゃんは
僕を何だと思ってるのか知らないけど。
流石に…キスは…その時はしてないよ…ッ』

今の仁さんからは…
想像が出来ないような
当時の仁さんの行動に、
真奈美は…仁の話を聞いていても
信じられない気分になって居たのだが。

仁さんにも…そんな頃…あったんだ…。

意外だな…と思ってしまていた。

『真奈美ちゃん…今僕に
失礼な事…考えてるでしょ？
良いんだよ～、別に…この話は
ここで…止めちゃっても～』

「仁さん…聞きます、
ちゃんと聞きますから
また…お預けされちゃったら…、
気になり過ぎちゃうじゃ…
ないですかぁぁあっ。
酷いですよぉ、仁さぁ～ん」


いざ…僕と柏葉陽詩は
付き合うってなったんだけど。

毎日夏期講習がある訳だから、
駅前の学習塾で…柏葉の家からは
塾はかなり近かったんだけど。

終わった後に…柏葉の家に行って。
柏葉のお母さんがパートから
帰って来るまでの時間を一緒に
過ごす感じ…になっていた。