
はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第22章 『初めての彼女』
『陽詩ちゃん…、可愛い…』
柏葉陽詩は…元々…顔の造作は
整ったアイドルばりに可愛らしい顔を
していたんだけど…。
そう言う見た目がどうこうって
そう言う感じの意味じゃなくて、
”可愛いな”ってその柏葉の反応を見て
僕は…感じてしまって居て。
こう言う…感情を…
”好き”とかって言うのかな?って。
そんな事を柏葉を見ながら考えていた。
そう感じたから素直にそれを
可愛いと口に出してみた。
『陽詩ちゃん…可愛い…、好き…』
「へえええっ!!い、今ッ…
じっ、仁君…ッ、わ、私の事可愛いって
そ、それに…す、…好きって言った?」
僕が言った言葉が意外だと言いたげに
僕の目の前の柏葉は驚いた表情をしていて。
元々大きな目を更に丸々と大きくさせていた。
『言った…ら…ダメ…だったの?
付き合ってるんだったら、
好きとか、可愛いとかって
みんな…言ってるんじゃないの?』
「ちっ…違うの…ッ、私が…
茂木…じゃなかった仁君の事を…
ずっと…一方的に好きなだけだって…
その…、思ってたから…嬉しくて…ッ」
