無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

とすぐ近くに見えている
萌黄の館を指差して、
風見鶏の館は中に入れないが
外からの見学は出来るので。
外から風見鶏の館を見学して。
すぐ近くにある、萌黄の館の
中を見学して、近くにある
カフェでお茶を飲んで
車を駐めていた
コインパーキングに戻って来る。

さっきから思ってたんだけど、
なんか…神戸の異人館街で
仁さんとデートしたみたいだなって
真奈美はハンドルを握っている
仁の横顔を見ながら考えていた。


『今日は、何も予定ないし。
ちょっと、寄り道して行く？』

「え？寄り道…ですか？」

北野を後にして、車で５分程で
仁がある場所の駐車場に車を駐めた。

「あの、仁さん…ここって…」

『ああ、ここ？何か、廃校になった
小学校をリノベーションした、
コミュニティ施設？かなんかそんなやつね』

と、この場所についての説明を
仁が真奈美に対してして来て。
２０１５年の廃校になった、
湊山小学校の跡地に作られた
コミュニティ型の複合施設らしい。

NATURE STUDIOと言う複合施設には
幾つかの施設があって、元々が
小学校だったと言うのは
その建物がまんま小学校だし
自分達が居る場所が校庭の一部
だったんだろうなって言うのは分かる。