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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。

第25章 『ちょっと早いクリスマスプレゼント』



地元の有馬のクラフトビールと
アサヒスーパードライありますよ~と。

こっちが…シャワーの所で
浴衣に着替えたら、冷蔵庫から
ビールを真奈美が出して来て。

グラスにビールを注いでくれて
はい、どうぞと…仁の目の前に
美味しそうなビールを出してくれる。


「仁さん、あっちの特等席どうですか?」

『特等席?』

ベッドルームのスペースには
足元に大きな窓が一面にあって。
その窓から外を眺めるのに
カウンターが設置されていて。

ふたりで寄り添って座って
寛げる丁度いいサイズの
ソファが…その窓のカウンターに
向けて置かれていた。

「まぁ、もう真っ暗なんで
そこの特等席からの眺めは
今は…なぁ~んにも見えませんけど。
明日の朝が楽しみですね…?仁さん」

山の中腹にあるこの辺りは
有馬の中心街の賑やかな場所からは
ちょっと離れてしまっているので、
この時間にもなれば窓の外は
真っ暗で眺めがどうとかよりも
何も見えないって状態がに近い…。

明日の朝になれば、
外が見える様になりますよ
この窓からの景色は、
この真奈美が保証します!と
真奈美ちゃんに自信満々に
言われてしまったんだけど。



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