
はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第25章 『ちょっと早いクリスマスプレゼント』
そう言って、和室のテーブルの上に
小さな小鉢に盛りつけられた
ちょっとした副菜の盛り合わせを
真奈美がこれも成田さんからですよと
仁の前に置いてくれたのだが。
色々な…旬の海の幸と山の幸が
ちょっとずつ楽しめる様になって居て。
会席料理の八寸…だよな…コレと…。
そんな風に思いつつも…。
お酒の…おつまみ…には…
勿体なさ過ぎる程の…内容の物で。
真奈美ちゃんが…部屋のシャワーで
身体を洗って流して浴衣に着替えている間に
美味しい肴をアテにして、美味しい酒を
飲ませて貰ってしまったんだけども…。
『真奈美ちゃんが…20になったら…』
と…そこまで言って、その時が来たら…。
僕と真奈美ちゃんとの…約束と言うか…
契約期間が…満期になると言う事で
終わる時なんだって…。その時の選択は
真奈美ちゃんに選んでもらうつもりで
僕は…ずっと思っているには思っていたけど。
あれこれと
その事を考えるのは止めにして、
それ以上の言葉を…
仁は紡げなかったのだが…。
