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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。

第25章 『ちょっと早いクリスマスプレゼント』



「さ、仁さん。
鍵も貸して貰いましたし
3階のお風呂に入りに行きましょうよ。
有馬温泉……の温泉楽しみですね…」

有馬温泉 ねぎや陵楓閣には、
大浴場と離れの湯があって
時間帯で男湯と女湯が入れ替わる。

離れの湯のひぐらしの湯には、
大浴場の向いの扉から外にでて
専用の通路を階段を上って
移動する必要があるんだけど。

貸切風呂はそのひぐらしの湯に向かう
ドアの隣のドアの奥が貸切風呂に
なっている様で。そのドアの片方に
夫婦円満本舗様貸し切りと言う
張り紙がされてあって。

「仁さん、ほら、ここ
夫婦円満本舗様になってますよ」

『前のあの姫路の温泉みたいな
大浴場も良いけど、貸切風呂で
しっぽりと温泉も…良さそうだね…』

貸切風呂のドアの扉の鍵を
フロントで貸して貰った鍵で開くと
その奥は脱衣場になっていて
木製の3段の戸棚が1つと、
その前に洗面台が1つ。

脱衣場のスペースと
戸棚のキャパシティを考えると
4人ぐらいまで…ぐらいかなぁと
そんな風に考えながら仁さんに先に
脱いで中に入って貰って。

真奈美は先に入った
仁に遅れて浴衣を脱いで
自分の身体を隠す様にして
バスタオルを巻き付けた。





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