無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

池には…ニジマスが泳いでるのが
もう…肉眼で普通に見えているし。
平日の…オープン直後なので、
お客さんは僕達と後２組ほどが
居るだけの状態で貸し切りに近い。

釣り堀なので、全く釣りの経験がない
真奈美ちゃんでも１０分ほどすれば
１匹目のニジマスを釣る事が出来て。
１匹目が釣れてからは、２匹目、
３匹目と順調に釣り上げていて。

僕は、釣り方を教えると言うよりは
針がなかなか取れないのを
取ってあげる係になっていて。


「見て下さいッ！仁さん
ホラッ、ニジマス釣れましたよ～！」

『じゃあ、そのままニジマス
持ち上げて、こっち向いててよ。
写真…撮ってあげるからさ…』


ニジマスを釣り上げた真奈美ちゃんに
仁が自分のズボンのポケットから
スマホを取り出してカメラを起動すると
ニジマスを釣り上げて笑顔の
真奈美ちゃんの姿を
スマホで撮影したりしてあげた。

竿のレンタル代に３匹分は
料金に含まれているから。
もう１匹釣れば４匹になるし
２匹ずつって思ってたんだけど。


『真奈美ちゃん、ニジマス
無事にゲット出来たけどどうする？』

「あのぉ…、
仁さん…私…もうちょっと」