はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第29章 『ロールプレイングの下準備』
近所のラーメン屋を後にして、
真奈美が仁のアパートに泊まるのに
必要な着替えやら化粧品やらを
取りに行きたいと言うので
夜風に吹かれながら本舗まで
真奈美と並んで歩く。
雑居ビルの入口の所で
待ってくれと言われて、仁は
その場で真奈美が戻って来るまで
スマホを弄って待っていた。
LINEを確認すると、今日の
撮影会のお礼を伝えた樹から
返事が返って来ていて。
この前のパーティーが好評だったから、
またシークレットパーティーに
僕に参加をして欲しいと言う感じで。
スケジュール空いてたら行けるんで
声を掛けて下さいと返して置いた。
「すいません…、
仁さんお待たせしました」
お泊りが出来る荷物をエコバックに
纏めて詰め込んだみたいで
階段を小走りで降りて来たのか
息を弾ませながら真奈美が戻って来る。
『別に…待ってないよ…、
じゃ…、行こうか…。真奈美ちゃん』
ーーー
ーー
ー
自分のアパートについて、
鍵穴に鍵を差し込んでドアを開いた。
玄関の電気をつけて
先に中に真奈美に入る様に促した。
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