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「さっき俺の支度を手伝ってくれてた
奴らも…皆、茂木さんの事
何も疑ってませんでしたよ…」

『そうですかね？…昔から僕は
色んな“設定”を演じてたので…。
こう言うのは得意…な方…
なんでしょう…ね…。
あ、そろそろ…あっちも…
用意が出来たみたいなんで
お二人揃っての撮影しますね…』

真奈美ちゃんと…新婦である
西崎さんと合流して、
旧レイン邸宅にある
チャペルで撮影をする。

その後は場所を移動しながら、
あちこちで2人にポートレートを
撮影していると、自分が
ずっとこれを仕事にしてた様な
そんな気分になって来るから不思議だ。

「そろそろ…、同僚たちが
会場の飾りつけに来てくれる頃なんで」

この結婚式は…手作りの式を
コンセプトにしていて。できるだけ
コストダウンをしているので。
バンケットルームのセッティングも
全部自分達で…用意する事になって居る。

新婦の西崎さんにはそう言う
ブライダル関連の式場での
アルバイト経験があるらしく。
新郎の元田さんの方は
音響とか今日の公開処刑動画を
上映するためのスクリーンとかを
設置する方を友人と手分けしてしていて。

西崎さんが支度をしてる間に
式場セッティングのバイト仲間の
数人でテーブルのセットと
生花の飾り付けが出来ていて。