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いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る

第14章 時は流れ…【朔夜】【紅】


紅《そうだねぇ…優しく微笑むと
口許から八重歯が少し見えて…
素敵な御方だよ…》

……………

紅《性格は…朔夜に似てる…
でも…おいらには優しいんだ…》

その…"藍"って奴…まんま俺じゃね?
俺を起こす時…お前、俺の事を"藍"って
言っただろ!?それに俺も優しく
微笑むと八重歯が少し見えるぜ…

紅《…あっ…そっか…》

な、何か、ややこしく、なってきたぞ…

紅《じゃあ、おいらを探せば
良いんだよぉ!!》

お前の特徴は?声しか聞こえねぇから
良く分からねぇよ…

紅《お前じゃないのに…
じゃあ…目を瞑って…
おいらの顔が少し見えるだろ…》

口許に小さな黒子…
あと…性格は…

紅《"藍"から…どんくさい、泣き虫…
って言われてたなぁ…》

あと、しょんぼりする…

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