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ビッケとビッチ

第2章 11月19日日曜日午後5時~

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「あ、は、はいっ」
 これで、主導権は完全にわたしに移った。

 じゃないと、このままじゃ、流されてしまうところだったから…

 だって…

 今夜が二回目の夜だし…

 和哉くんのことは好意的に…

 いや、大好きになっていたし…

 そう、それは、まるで…

 付き合い始めの恋心と同じ昂ぶりを感じていたから…

 いや、同じだから…

 でも、わたしと和哉くんは9歳の年齢差があるのだ。

 この現実は重い…

 仮にわたしが40歳になった時、彼はまだ31歳なのだ。

 万が一、恋愛関係に発展しても、ほぼこの年齢の時、つまりは後約二年半後…

 この年齢差が破局を生む確率はかなり高い。

 わたしはそんな傷心はしたくない…

 だから、大好きになっているからこそ…

 セフレ…

 そしてペットで良いんだ…

 そう、できればペットが良い。

 愛玩犬で良いんだ…

 恋心が盛り上がっているのは今だけだ…

 逆に…

 まだ二日目、二回目にこうしてカラダだけでは無く、心も昂ぶり、盛り上がっていないのでは先が無い。

 だから、今は、二人の間に壁を敢えて作らなくちゃならない…
 そして、これはこの一ヶ月くらいの期間のテーマでもあるのだ。

 そう、わたしは昨夜から考えていた…

 だが…

 今、この瞬間は…

 和哉くんが大好きであり、恋心が心を揺さぶってきてはいたのだ。

「よぉし、じゃあ、ガマン大会ねぇ」

 わたしはそう囁きながら、さり気なく、和哉くんの上になり、キスを…
 唇を寄せながら、ベッドへと押し倒していく。

「うふ、脱がしてあげるわ…」


生理前の熱い夜の始まりである…






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