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素敵な飼い主様

第4章 ダンスパーティー



***



美しい楽器の音がホールに響く中、あたしは呆然と立っていた。


なに、この人の数。



「藤林様!!今日も素敵でございますわ!!」


「そのスーツ、すごくお似合いです!!」


「今日は、私と一晩過ごしませんか?!」



いや、わかっていたことだ。



きっと、彼の本性を知らない女が近寄ってくることは。


ただね、




(あたしはどうしたらいいの?!)



ハーレム状態の彼には近づけないあたしは、突っ立っているだけだった。



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