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素敵な飼い主様

第5章 傍にいろ






そのまま、久しぶりに肌を重ね合わせたあたし達は、4ラウンドまでセックスを続けた。



快感を感じながらも、あたしは彼からもらった言葉を聞き逃してはいなかった。




「過去に何があったとしても、俺から離れるな。―――――傍にいろ」





信じたくない。




この息苦しさの意味を。





あたしは、決めたのだ。



彼は、金を運んでくる男。


あたしは、彼の性欲処理。



だから、昔椎名様に感じた感情じゃないってこと。



ううん、それよりももっと大きな感情ってことを、信じたくない。




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