12歳年下の彼とクリスマスする話
第10章 彼と私のクリスマス
前の部分は透け感のある
レースの素材で…上が
リボンになって居る様に
下のセットのショーツも
サイドがリボンの紐パンになっている。
「はみ出して…は…ない…よね?」
レースになって透けてる部分に
毛が透けて見えるのは仕様って
事で自分に言い聞かせて。
ベアトップの
ワンピースになっている
サンタコスのワンピースを着ると。
上に着るのを、ポンチョと
上着とどっちが良いかって
ちょっと悩んだんだけど。
スタンダードな感じがする
ショート丈の上着を着る事にした。
と言うか下にベビードールの
下着を着けているから。
上に何かは羽織らないと。
肩紐が丸見えになってしまうから。
アメニティの歯ブラシで
歯磨きをして。
今からケーキを食べようかって
話をして置いて、歯磨きするのかって
言う話だけど…。気分的に
そうしたいなって思ったから。
「みっ、港斗…君…
め、メリークリスマス…」
ぴょこ…っとバスルームの前の
洗面所の所から巴がこっちを
ちらりと伺っていたのが見えたが。
サンタコスが恥ずかしいのか、
ピュッ…と引っ込んでしまって。
『どうして、隠れちゃうんですか?
巴さん、こっちで良く見せて下さいよ。
巴さんの…、サンタコス姿。
リクエストしたの僕なんですよ?』
僕には…巴さんの
その姿を…一番近くで
堪能する権利があると言われてしまって。
一旦…閉ざされていた、ドアが
…カチャ…と小さな音を立てて開いて。
恥ずかしそうに…俯いて、
もじもじと落ち着かなさそうな
そんな表情をした
ミニスカートのサンタコスの
巴がそこに立っていて。
上から下まで…じぃ―――と
音がしそうな程に…彼に
見つめられているのを感じて。
体中の毛穴から…、湯気でも
出てしまいそうになって居ると。
『ケーキ…一緒に…
食べようって…言ってたのに…。
ケーキよりも先に…、プレゼント
…貰っちゃっても…良いですか?』
そう…問いかけて来る彼の言葉に、
巴が同意する様にして、
自分の首を縦に振る。
「港斗君への…
クリスマスプレゼント…だから…、
港斗…君の…好きに…して…?
こんな…感じ…で、良いのか
分からないんだけど、貰ってくれる?」