12歳年下の彼とクリスマスする話
第3章 12月3日の日曜日
朝ご飯を済ませて、
洗濯をしていると、
玄関のインターフォンが鳴って。
丁度Amazonの荷物が届いた様だった。
玄関で荷物を受け取って
リビングにあのAmazonの
にやけ顔の段ボールを置いて開封する。
『何、注文したんですか?巴さん』
「ほらほら、見て、じゃ~ん!」
カーテンレールに設置して
ぶら下げて使う、
オーナメント付きのライトを
箱から取り出して巴が港斗に見せた。
「これね、カーテンレールに
引っかけてぶら下げて使うんだけど。
すだれみたいになってる
ライトの先端が丸くなっててね。
その真ん中にオーナメントが
付けられるんだよ、可愛いでしょ?」
『じゃあ、それ…オーナメントが
取りつけできたら僕が設置しますよ。
巴さんじゃ、あの高さに手が
届かないんじゃないですか?』
「うん、ありがとう、港斗君。
取りつけ、港斗君に、甘えて、
お願いしちゃってもいい?」
『ええ、勿論。
巴さんに甘えて頂けるなら、
僕は全然大歓迎ですよ』
そう言ってくれたので、
お言葉に甘えてライトを
取り付けて貰って。
カーテンレールに
オーナメント付きのライトを
取りつけただけで、
一気にクリスマスらしくなって。
『夜になったら、これと
ツリーの点灯式しましょうか?』
「あ、これも…一緒に
点灯式…しようよ」
そう言って箱の中から
プレゼントの形をした
ライトを取り出して組み立てると。
巴がはいと…港斗に
プレゼントの形をしたライトを
渡して来て。港斗がそれを受け取る。
『へぇ~、凄いですね。これ。
こんな、プレゼントの形をした
ライトがあるんですね』
「そうなの、3つセットなのに
お値段もお手頃でね、
何かこの包装紙の柄がね、
色々と種類がある…感じだったんだよ。
でも、これと、これが可愛いなって。
港斗君が…買ってくれた、
ピンクのツリーの下に置いたら
可愛いかなって思ったから……、あっ」
そう…早口になりながら
言ってしまってから
自分でかなり恥ずかし事を
言ってしまって居ると気が付いたけど。
もう…後の祭り…でしか無くて。