12歳年下の彼とクリスマスする話
第7章 決戦は土曜日に…
もっちりとした泡が出来たら。
それを一気に顔に伸ばしたりしないで。
『泡が出来たら、その泡を5等分にして』
「出来た泡を…5等分…」
額・右と左の頬・鼻・顎の5ヶ所に
ピンポン玉みたいにして。乗せると。
この時に肌をゴシゴシしないで
手と肌の間の泡のクッションを滑らせて。
自分の手が極力肌に触れない様にして洗うと。
ぬるま湯でしっかりとすすぎの腰が無い様に。
そして…すすぐ時もゴシゴシしないで
顔に当てる水だけですすぐように言われて。
バシャバシャしながらゴシゴシしたいと。
そんな事を思いつつ。
顎や生え際のすすぎ残ししやすい場所も、
丁寧に…すすいで行って。
最低でもすすぎは30回と言われて。
『肌のトラブル原因って、
すすぎ残しって言われてるんだってば』
最後に数回…水ですすいで。
妹がこっちにティッシュを
ぐいっと差し出して来て。
『はい、巴姉。ティッシュを
一枚上向いて顔に乗せて』
↑を向いて、顔に乗せる。
ティッシュを一枚引き抜いて、
言われたままに上を向いて顔に乗せて。
『こすらないで、そのまま剥がして捨ててね』
「ねぇ、タオルでポンポンじゃだめなの?」
『タオルは洗濯してても
繊維があったりとか、菌がいるんだって』
言われたままに顔に乗せた
ティッシュをそっと剥がすと
剥がしたティッシュをゴミ箱に捨てた。
『どう?洗顔後なのに…
化粧水の後みたいになってない?』
「凄い…サラサラしてるけど、
乾燥もし過ぎてない感じ…する…」
『そうそう、何時もの洗面所で
何時もの洗顔フォームで洗顔しても
ちゃんと手間かけてあげたら
応えてくれるんだって、肌もさ』
その後は…ドレッサーの前に移動して。
化粧水で肌を整えていると。
『でも…巴姉…例の港斗君の
お陰で…肌綺麗になってるんじゃない?
家に居た時より、
肌のさ、キメが細かくなってるし。
あの…雄介さんと別れた後とかさ
疲れたおばさんの顔と肌してたけど』
「あの頃は…心身共に、
疲れたおばさんだったんだってば…」
『24歳の彼氏の…若さ…
ちゅーちゅー吸い取ってたりして』
そう言いながら妹が
ニヤニヤと…笑って居て。