逆転ファンタジー
第6章 真逆なふたり
葵「えっ!?何か俺…
岳兄に振られた設定になってるのッ!?」
翠「僕は…胸の奥がチクりと刺さる…
この感情は…何だろう…」
葵「翠…何か勘違いをしていないか…?」
翠「えっ!?」
葵「岳兄は俺の憧れであって…俺は翠だけを
愛してるし…翠に愛されたい…」
翠「あっくん…嬉しい…ありがとう…
でも僕は憧れも愛しているのも、
あっくんだけだよ?」
葵「えっ…!?翠は俺に憧れているのか…?」
翠「うん…だって、あっくん…
格好いいし…文武両道だし…小さい頃から
いつも僕がピンチの時に
護ってくれるヒーローだもん」
葵「翠…俺を、そんな風に見てくれて
いたのか…俺は、それに気づかず…
辛い想いをさせて、ごめんな…」