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恋慕

第6章 友達…


【友達…】


「あれれ~?さっき、この辺りで笛の音が
聴こえたんだけどなぁ~…」


「よもや、よもや~…
確かに我も聴こえたぞよ…心地よい音が…」

 と木の影から出てきたのは朕と弦だった…
それに、気づいた祭は…


「!?…何だよ…お前らかよ…」


「あれれ~?なぁんだ…まつりじゃん…
そっちは…誰だっ!?曲者かっ!?」

 と、弦は胡弓を取り出し…構える…


「よもや、よもや~…
弦よ…我らと背丈の変わらぬ者が
曲者とは限らぬ…それに祭殿も居るのだ…
察するに君は転校生ではないのか?」

 と、朕は弦を、なだめ…シャンに言った…

シャン
「…うん…そうだけど…それから…君…誰?
何で、祭の事…まつりって呼ぶの…?
まつりって言って良いのは…僕だけだよ?」

 と、シャンは不機嫌そうに弦に言った…

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