恋慕
第54章 真実…
弦
「じゃあ…
おいら達のせいで…死んだのかよ…」
朕
「よもや、よもや~…【人間の領域】で
仙力を使っては、ならぬのか…
師範殿は、無事なのか…?」
シャン
「ちょ、ちょっと待って…!!
じゃあ、くぅは…?」
祭
「皆…落ち着け…紫仙の口振りだと…
何処かで生きているのか?」
と、祭は紫仙に聞いた…
紫仙
「おい、おい…紫仙様…だろう…
まぁ…そうだなぁ…色々と面倒だったが…
本当は死刑同然だったが…
私が流刑にしてやった…」
と、紫仙は
閉じた扇子をこめかみに当てて
溜め息混じりに、そう答えた…続けて…
紫仙
「だが…安心するなよ…さっきも言ったが
お前らの親…師範…傀儡は…
【人間の領域】では死んだ事に、なってる」
と、紫仙は、たんたんと説明してくれた…