恋慕
第12章 再会…
ふたりは同時に振り向いた…
祭
「あっ…シャン…?シャンだよな…?
俺…祭と書いて…まつり…だよ…」
と、祭は…
初めて出逢った時と同じ台詞を言っていた…
シャン
「ふふ…知ってるよ…まつり…久しぶり…
僕の名前は…シャンだよ…10年前…
此処で別れの時…抱き締めてくれたけど…
抱き締めてくれないの…?」
と、シャンは恥ずかしそうに伝えた…
祭
「…そうしたいけど…その…後ろには
シャンの父上と母上が居るだろう…
流石に、それは…」
と、気まずそうにしている…
シャンは、すっかり両親が居る事を
忘れていた…
シャンの父
「シャンは、ずーっと上の空だったぞ?
鍛練が足りぬな…」
シャンの母
「鼓動を乱すな…秘力を上げよ…
なぁんてね…」
と、シャンの両親は、ふたりを茶化した…