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恋慕

第20章 ふたりの気持ち…


 祭はシャンに迫られ…悩んだ末に…


「…分かったよ…シャン…俺と一緒に…
余生を共に…過ごしてくれないか…?」

 祭は、この言葉しか思い付かなかった…

シャン
「ふふふ…っ…まつり…余生…って…
なんか年寄りくさいね…うん、良いよ…
僕の余生を、まつりに捧げます…」

 と、頬を染め…ふたりは満月と星空の下で
契りを交わし…口づけをした…

 外の空気は冷たく肌寒いが
身体の芯は火照り…熱い…


「形になるものは、
今は、これ位しかないけど…」

 と、祭は、そう言うと結っていた碧色の
組み紐をシャンの左手の薬指に結んだ…

 シャンも…じゃあ僕も…と言って…橙色の
組み紐を祭の左手の薬指に結んだ…


   《おふたりさんに祝福を…》


 と、呼んでもいないのに、くぅの声が…

 だけど…

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