ぼくはキミを追い払えない 〜エクソシズム†ロストコロニー
第1章 悪魔祓い
旅立つ前に神父ジェームスが久しぶりにフィルの家に訪れていた
今は空き家になった隣家バースティン宅に花束を置いた
家屋にはロープが張られ売家のボードを掲げられている
ボードには連絡先としてキントナー不動産の電話番号が記されている
ジェームス神父は看板を見てフン!と鼻息を荒くした
「ここの不動産の社長ロブ・キントナーは少々強引な人間らしいな!中の家具も何もかも売り払ったそうだ、いい話しは聞かないな
金目のものは自分のコレクションにしてしまうという噂だがね、
ところで本当に宇宙に出るのかね、フィル?」
「フリードキン神父の居場所を調べてくれたのは貴方じゃないですか、神父ジェームス?
サイド7の開拓が始まったのでそちらに向かったのでしょう?
神父マックスの進言もありましたので、是非密かに育てられた弟子の祓い師の事を聞いてみたいんです」
「そうか、気を付けてなフィル!
私は売り払われた異物感の行方を探すよ
何かわかれば連絡するよ」
例の封印された遺物はいつの間にか失われてしまっていた
いつ、また悪魔が力をつけて現れるかわからない
ジェームス神父は地球で、
フィルは宇宙で、
悪魔の復活に備えるため準備を始めていくのだった
フィリップ・バートンは平和を取り戻していたスペースコロニー、サイド7に向かうのだった