心の帳面
第1章 1
暑さが本格的になり、気だるさが一層身を包む今日この頃です。
こんな時こそ筆を取りたいと感じてしまうのは、何故でしょうか。
作家志望とは厄介なもので、筆を何度折ったとしても、また物語の世界に戻りたくなるものです。
描くことが本能なのでしょうか。
まるで走ることが本能と叫ぶウマ娘のように、我々作家は筆を走らせ続ける存在なのでしょうか。
まだ30年しか生きていない私には、分からないことだらけです。
若い子からはオバサンと言われる年齢かもしれませんが、私自身はまだまだ人生経験が足りないと感じています。