ヤリチン野郎と一途くん
第16章 2年H組
【2年H組】
蘇芳は窓際の席で…空は蒼穹…
HRを上の空で聞いていた…
蘇芳は瑠璃の事を考えていた…
結局…今朝の事…謝れなかったなぁ…
ていうか…瑠璃の奴…絶倫王の事…
糞ビッチ野郎…って、マジ笑える…
瑠璃と一緒にいると飽きねぇな…
俺も…もしかしたら…糞ビッチ野郎って
思われてるかもしれないな…
瑠璃は…実は怒るとメチャクチャ
こわかったりして…
あっ、絶倫王には
瑠璃に手を出すな…って釘を刺したけど…
瑠璃は…大丈夫かな…
蘇芳は先生の目を盗み…手鏡を手に持ち…
腕を真っ直ぐ窓の外へ…
もし奇跡的に瑠璃が窓際に座っていれば…
瑠璃の姿が鏡に写るはず…