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ヤリチン野郎と一途くん

第17章 2年I組


【2年I組】

 瑠璃は
窓際の席で…ノートに色々書き込みながら
蘇芳の事を考えていた…

 さっき…蘇芳くんは…絶倫王に
瑠璃は大切な友達だからな…手を出すなよ…
って言ってくれた…

 嬉しかったなぁ…でも…

『蘇芳くんは大切に、
抱いてくれるし抱かれてくれるし…』

 って、言葉は…ちょっぴり複雑…
いや、かなり…

 それって、つまり…
先生を重ねてるんだよね…

 蘇芳くんは先生を大切に抱きたいし…
先生から大切に抱かれたい…

 それから…絶倫王の言葉も…

『俺は蘇芳の全てを知ってるんだ…
俺は蘇芳に嫉妬してもらいたくて…
みんなを抱いてやってたが…
蘇芳は全然、振り向きもしねぇ…』

 僕は
蘇芳くんの全てを知ってる訳じゃない…

 蘇芳くんは
先生に嫉妬してもらいたくて…

 ひとりの人を大切に抱いて…
ひとりの人から大切に抱かれて…

 でも、先生は振り向いてくれなくて…

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