これってほんとに整体!?
第1章 嘘でしょ?!
すると。
『あぁ、あの』
そのイケメンが私に話かけてきた。
『えっ、あ、はい?』
抱かれてみたい、なんて考えてたから、変に挙動不審になっちゃったよ…
『うちのじいちゃんの話によく出てくる人じゃないですか?えっと、確か名前は…』
『ちょっ、と待って下さい!あなたは誰なんですか』
『あぁ、俺?川崎浩史の孫。川崎響って言います。』
よろしくね、田原瑞樹さん。
彼はそう言って、クスリと笑った。
『は、はぁ…』
『いやぁー、それにしてもじいちゃんの話通りだ』
?
『どういうことでしょう…?』
彼はニヤリと笑って、口許に人差し指を近付けた。
『ヒミツです。』
その仕草が何故か色っぽくて、胸が疼いた。
『あ、それで本題ですけど。瑞樹さんは今日整体に来たんですよね?』
『はい…』
い、いきなり名前で!?
『だけど見ての通り閉店しちゃったじゃないですか。』