心の揺らぎと格闘中 第5弾
第5章 ブラックの正体
「じゃあ、樹も辞めれば良いじゃないか…
私も言わせてもらうけど…
レッドは熱血役では、なかったのか…?」
咲樹は樹に反発した…
「…俺は…辞めない…それより樹莉は…」
樹は自分の事より樹莉が心配だった…
「タクシーを呼んだ…それから…
アレは演技だよ…足は痛めていない…」
咲樹は樹に、そう言うと…
「ありがとう…演技ぐらい…分かってるよ…
俺を誰だと思ってるんだよ…」
樹は…じゃあな…
と言うと…更衣室から出て行った…
残された咲樹は…
「ったく…最近、樹の熱血さがないから
代わりに私が熱血役を演じてるつーのに…
って、ヤバい…デートに遅れちゃうっ!!」
咲樹は急いで、さらしを脱いで
シャワーを浴びデート服に着替えて
彼氏との待ち合わせへと向かった…