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Lovers Game 〜光と影〜

第1章 バカの帰還

スゥー・・・・・



ハァーー・・・・・・。




ふむ



何年ぶりだったっけなあ。


〃故郷の空気〃だ。




べつに、どこでだって生きられるんだ

どこで、なんの仕事だってしてられるし

食べ物、水、空気…文化…言語

なにが変わったって生きてはいける。



どうとでも変化できる、適応できる

真剣にはなるけど執着はしないから

どこにいてもいいんだよ



あ…俺は、ね。




望もうが、望ままいが

生きてりゃ嫌でも色んな目に遭う。



だから慣れちゃっただけだよ。



せいぜいバカになって

〃大バカ〃になって生きてるくらいが丁度いい。




俺はもう一度、空気を吸い直して

飛行機のタラップを降りた。

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