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Lovers Game 〜光と影〜

第11章 人間くさい生き方

『廉…しっかりしろ?』


『・・・~ここで、、いいから』



タクシーを降りてアパートの階段に差し掛かると
流石にその先に前進されたくなくて拒む



『廉…?・・廉は昔から頑張り屋さんで可愛かったよ

けどさ、、もう少しだけ人に甘えていいんじゃない?』



抱えられるように部屋の前に着く

『・・・』


ドアのカギを・・・開けたくない・・帰ってよ



『今日はゆっくり休もうね…お大事に』



ホ・・・


ガチャ



智己の一言に、あたしは鍵を開けて家に入る


『…それじゃ・・・』


ドン・・・



『ぇ・・・?』



帰る素振りを見せた智己は
あたしを玄関に押し込んで自分も入って来ていた



『心配で帰れないよ、、』



『…っ・・・大丈夫だから、、帰って』



あぁ・・・もう




ゴツッ・・・!!!



あたしはふらつく頭を振って
思い切りドアにオデコを叩きつけた



『・・・っ』



痛い・・・当たり前だけどね


少しだけ目が、、、頭がシャキッとする


晴人が…ぼちぼち帰ってくる


はやく・・・こいつ、追い返さなきゃ




『はは・・・おいおい廉・・・

なんて無茶するの?…こんなガサツなことするなんて

あ~・・・血が出てるよ、、ほら座って』




『帰って・・・あなたの話なら聞いたでしょ?

そして、、あたしの答えはノーだから・・・』




『ふふ・・・やっと話が出来るのに?』



『毎日、、うちの前に居たり…二度と…
会社の前でまで待ち伏せしたりしないで‥!!』



『廉・・・落ち着きなよ、、ふふ、ほら水分とって』



『帰ってよ・・・!…二度と来ないで』



精一杯叫んだ声が遮られるように

ドアが閉められて、智己は部屋に押し入る

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