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Lovers Game 〜光と影〜

第11章 人間くさい生き方

コンコンコン‥‥


『ぅ・・・』


ソファに横になってウトウトしていた廉の耳に
ノック音が入る




『…起きなくていいよ』



淡々とした声がして、太牙と目が合う



『太牙・・・・あの…ごめ、、』


『あのさ・・・』


思わず発する廉の言葉を珍しく太牙が遮った




『身に起こった不運(コト)を・・・逐一
全部自分の責任にして苦しめる事ないよ』



『太牙・・・』



『そんな事に、、救いも、強さも…生まれないから』



『・・・』



『…一番悪いのは、、そんな凶行(コト)する相手でしょ』



『・・・。・・・・ぅん』



『だから、あんたが何を恥じる事も
誰に何を後ろめたく思う事もない』



『・・・~』



『起きれるなら、こっち…座って?』




サラっと言い終わると太牙は手招きをした




『???』



『・・・デコ』


太牙は薬や絆創膏を出して廉のオデコの傷を消毒する



『‥‥ぃ”…た・・‥っ』



『・・・ぁ、、ごめん・・・』



『ぅ・・・大丈夫、、、ゴメン』



『・・・❝コレ❞は・・・自分、、だよね…?』



『・・・な・・んで・・?・・・わかるの』



『さぁ・・・』

太牙は無表情で傷口に絆創膏で蓋をする


『・・・気合で乗り切ろうとし過ぎ』



『・・・・ぅ・・・スイマセン』


廉は気まずそうに俯いた



『タフな女・・・・・』




『・・・ぇ?』




『で・・・・安心した、、って意味』

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