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「それはあれか？俺に…加藤さんを
けしかけて…カノンがそのホストと
別れられる様にして欲しいって事だよな？」

カノンが…そのつもりになっても、
ホストの方が貴重な金蔓を
手放すのをごねそうな気がするしな…。

『その…カノンが…上のVIPルームで
円盤をしてるって言う…噂がありまして…』

「円盤だろうが基盤だろうが、
売春になっちまうし、嬢が本番してるのが
店バレしたらクビだろ？
嬢にそれされると店がヤバいからな。
他の店でも働けなくなるぞ？
円盤嬢だとか基盤嬢だって言うのは
掲示板とかで情報すぐ出て来るからな…」

『カノンには…上を使わせない様に
奥の…人が居る方で…基本的に
…お客様の接客させてるんですが…』

だから上のVIPルームは
ユイしか使わないって事に
決まってる感じだったんだな…。

確かに…個室みたいだが
完全に個室じゃないし…あの奥の
キャロットにあるVIPルームは
箱ヘルみたいにカメラ付いてたもんな。

完全に個室になってないから
箱ヘルの個室とも違うし
ピンサロのシートみたいに
スタッフが巡回しない代わりに
監視はカメラでしてるって事か…。

「でも加藤さんの時は…上にカノン
行かせてたよな？良かったのか…？
ああ、あれか…加藤さんに
カノンから円盤を持ちかけられたり
してないか…訊いて欲しいって事か？」