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バニーガールホール

第3章 裏メニュー


オプションメニューのイチゴは
1000円、ここで食べるなら
この値段なのだそうだが…
奥のVIPルームで食べるなら
1000円のイチゴが
3000円になるらしい。

『他にも…赤いイチゴと特別に
黒いイチゴもご用意出来ますが…』

赤いイチゴは普通のイチゴの色だが、
ユイは黒い特別なイチゴがあるのだと言う。

『お客さんだけに…特別に
ご案内してるんですよ?黒いイチゴは』

そうこのラビットホールには
メニューと言うのが一切存在しないので
カクテルも何があるのか分からないし、
裏メニューも何があるのか分からない。

「普通のイチゴと何が違うんだ?」

にこっと…ユイの顔が笑顔になって、
ふふふふと…小さく笑った。

『普通のイチゴは…皆食べられますけど。
黒いイチゴが食べられるのは私だけです』

値段を聞くのは野暮かとも思ったが
今日は財布の中身が潤ってるし、
俺はユイに黒いイチゴを注文した。

「じゃあ、黒いヤツ…で頼む」

黒いイチゴは3000円とユイが言って
黒いイチゴにはピンクのイチゴが
セットになってその値段なのだそうだ。

『はい、かしこまりました。
ご注文ありがとうございます…、
黒いイチゴ…オーダー入ります』

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