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バニーガールホール
第15章 甘いスイートルーム
「あ、ああ~、あの美術館にあった
羽の生えたウサギの絵のやつの話か?」
『あの時…色々とさ、
アドバイス…して…貰ったじゃん?』
ましゅまろの話のよれば…、
あのウサギの絵の作者は
俺のアドバイスを受けて…
ましゅまろと一緒に絵の制作過程を
ショート動画にして…ヤフオクに
その絵を出品して買い手がつくように
なったみたいで…、そのショート動画が
画商の目にも留まったみたいで。
絵を買わせて欲しいと…、数点
その画商が持っているアートギャラリーで
現物を展示販売して貰える様になったそうだ。
「良かったじゃねぇかよ…、
画家として…絵1本だけで
ソイツがやってける様になればいいな」
『でも…、画家として…の夢も
あるみたいんなんだけど…、
別夢も…あるみたい…なんだよねぇ~。
でもそっちの夢も…、良い話が
舞い込んで来たって…言ってたからさぁ』
「ソイツの事…好きなんだな…お前」
『はっ、バカッ…何言ってんだよッ、
そっ…そんなんじゃ…ねぇし…ッ、
だっ…大事な…友達…だから…さ……。
アダルトビデオ…身内バレして…
知り合いから…ハブられちゃって…
誰も…相手…してくんなくなって……。
でも……私の事…大事な友達って…言ってくれて』
じわっ…っと…ましゅまろの目に
涙が浮かんで来てわんわんと
その場で泣き出してしまったので。
モーニング食うだけ食ったら
逃げるようにして…店から出て来た。
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