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悪いオンナ…3

第1章 【癒しの彼女には両想いの彼氏が居て……】






「シャワー借りるね」



もう、一緒に浴びようとは言われない
服も借りない
着てきた服を着て帰り支度をする
後ろからハグしてまた服の中に手を入れる



「ちょ、亮くん、もうシないよ?ねぇ…っ」



「嫌だ……帰したくない」



「ちょっと……」



「サヨナラしないで……」



あの男の元に帰らないでよ……
泊まってってよ……嫌だよ……
ていうか、何処にも行かないで……



ゆっくりと振り返ってくれるも顔が見れない
だって、きっと、別れを切り出す顔してる……



「亮くんはそれで良いの?」



「……離れたくない」



「私、他にセックス出来る人、あと2人くらい居るよ?」 



「え………」



「だからもう、この辺にしておこう?時間が解決してくれるよ、ズルズル続けるよりさ……ね?」



これ以上は我儘言わないで…と言われてる気がした
割り切った関係である以上、仕方のない事なのだと……
残酷だよ、あまりにも……



「楽しかったよ、たくさん幸せにしてくれてありがとう」



最後にそんな事を言っていた気がする
彼女の匂いが遠ざかっていく
止める術もなく、鉛のように動けなかった



僕はステラレタ……

















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