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悪いオンナ…3

第1章 【癒しの彼女には両想いの彼氏が居て……】






とあるゲームのレアアイテム取得の裏技から始まり、それぞれの大学生活、好きなドラマやアニメなど語っていたら結局歯磨きするまで話し込んでしまっていた
「課題、大丈夫?」って何度か振ったんだけど
「これ提出来月だからもういいや、亮くんと話したい、久しぶりだもん」って笑顔向けられてみろ、枕に顔埋めてスキダー!!て叫びたくなる



彼女の方からどんどん質問してくれるし、会話が尽きなかった
ゲームでこれだけ語れる女の子、初めてだと思う
僕は話す度に、声を聞く度に会いたくなるんだけど、キミはどうですか……?



「今からスッピンなるから切るね」って可愛い
遅くまでごめん、でも可愛いから切りたくなくて……
「見たい…」
「だーめ」
「そんな変わんないでしょ?」
「さぁ…?」



こんな夜遅い時間まで話せれるとか、本当は彼氏なんて居ないんじゃないか…って思いたくなる
彼氏居たら、こんな事出来ないよね?
「バイバイ」……最後の一秒までもが可愛い
僕も付き合ってないのにスッピン見たいって何様だよ
気持ち悪がられたりしてないかな…?
頼むから、彩花ちゃんの中で僕は好印象でありますように!



それからは僕もバイトを入れたりしてLINEだけの日もあれば、時々電話で話したりして、全く音信不通の日々を作らないようにアレコレ話題を振りかけたりした
返事は遅くても翌日には返してくれていたし、電話はすぐに出てくれていた



こんなの、脈があるって普通思うよなぁ?
けどまだ、肝心な事が聞けてない
聞くのが怖い
彩花ちゃんなら、居るよって堂々と答えそう
彼氏が居ても、男友達居る子なんかたくさん居るもんな
男女の友情はアリな説……



僕は彩花ちゃんの中で、どの位置に居るんだろう?





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