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2人きりの夜は

第6章 6

次の日学校が終わって家に帰ると、お母さんもお父さんもリビングでテレビを見ていた。

「あおちゃんピザ美味しかったよ」

「毎日家事してくれてありがとね」

2人からお礼を言ってもらえて嬉しくなった。今日からは夕飯はお母さんが作ってくれるようになる。

私はすぐ部屋に行ってベッドに横になる。2人がいてくれることは嬉しいけど、お兄ちゃんとあんまり関われなくなるのが寂しい。

ウトウトしてきていつの間にか寝てしまった。

「あお……あお、起きて」

「んん…」

 ちゅっ―

「お兄ちゃんっ…!」

頬にキスをされて、びっくりして起きる

「だめだよ、バレたらまずいのに」

「内緒。ご飯だって、下行こう」

「うん」

お兄ちゃんはドアに向かって歩いていく。

「どうした?」

ドアを開けようとしたお兄ちゃんを止めて、振り向かせる。

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