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2人きりの夜は

第6章 6

「8割ってところかな、もう少し時間あれば解けると思う。」

「たくさん問題を解いて慣れるようにします」

「それがいい。隣、問題集たくさん置いてある部屋だからなんか見てくか?」

「いいのあれば借りたいです」

「うん」

それから大野先生に着いて隣の部屋に行く。

「すごい、こんなにたくさんあるんですね」

部屋に入ると、たくさんの資料が棚に並べられていた。小さな図書室みたいな感じ。

「これとか、多分いいよ」

渡してもらうと、今日やったことを中心にいくつか似た問題がまとめられてある。

「ほんとだ、これ借ります」

「うん」

2列棚があり、ぐるっと部屋を一周する。

「こんな部屋があったんですね」

「こんなところ誰も来ないよ」

「先生いつもここにいるんですか」

「そうだね。職員室より居心地いいよ」

「ふふっ、確かに落ち着きますね。」

「また来てくれていいよ」

「ここ気に入りました。解き終わったら返しに来ます」

家に帰って、借りてきた問題集をひたすら解いた。

途中、お風呂入ったり夕飯食べたりしたけど、気づいたら時間は日付を越えようとしていた。

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