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2人きりの夜から

第9章 9

「終わりました」

「さぁどうかな」

採点をしてもらうと、8割取れていた。

「まあまあいいんじゃないかな」

「よかった」

「明日もこの調子で頑張れよ」

その後、間違えた問題の解説をしてもらった。

「今日はありがとうございました、明日頑張ります」

「いいえ」

「あと、来週からまた両親の夜勤が始まるのでしばらく来れないかもです。」

「そっか、寂しくなるな」

「でも、昨日はすごく嬉しかったです」

「じゃあ、また2週間後楽しみにしてる」

「私もです」

「……」 

しばらく見つめあって、キスをする。寂しくなって、何度もおねだりするようにキスを求める。

「寂しい?」

先生にそう言われて

「寂しいです」

素直にそう答えて、抱きついた。先生は優しく背中をさすってくれる。

「そろそろ帰らないと遅くなっちゃうよ」

「そうですね、甘えてしまってごめんなさい」

「謝らないで、また会えるから」

「授業もありますもんね」

「そうそう」

私はやっと帰る決断をして挨拶をして家に帰った。

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